
ゼネコンとデベロッパーの違いを説明するよ!
大学で建築学科の方は、就活をしていると「ゼネコン」や「デベロッパー」という言葉を耳にすることがあると思います。
皆さんは違いを知っているでしょうか。
- ゼネコンとデベロッパーの違いってなに?
- ゼネコンとデベロッパーってどういう関係?
という疑問を持っている方に、
ゼネコンとデベロッパーの簡単な仕事内容と、ゼネコンとの違いや関係性を簡単に説明します。
僕はスーパーゼネコンの現場監督として、6年半働いてきました。
現場監督をしていると、大手デベロッパーの方とも接する機会が多々あります。
そういった経験をもとに、すごく簡単に説明していきたいと思います。
(就活で違いについて質問されたときに答えれるくらいの内容にしています。)
ゼネコンの仕事内容は?
ゼネコンとは、総合建設業者のことで、マンションやビル等の建物を作る会社です。
ゼネコンのメインとなる仕事は、「施工管理」です。
設計図に基づいて、
- 建物の見積
- 工事業者の調達
- 建物を建てる方法を検討し、順序を計画(工程管理)
- 建物の品質を管理
といった業務を行い、建物を決められた期日までに完成させて、引き渡すという仕事です。
デベロッパーの仕事内容は?
デベロッパーとは、土地開発事業を行う会社です。
土地開発事業というのはなかなかピンと来ないと思いますが、
土地を買ってその土地に建物を作る計画を行い、 作った建物を運用して利益を出すという仕事です。
具体的に何をやっているのかを簡単に説明します。
例えば、六本木のとある場所を再開発する計画があったとします。
- 六本木にタワーマンションを建てる計画を立案
- マンションを建てる土地を取得する
- マンションの仕様を検討する(予算・住戸数等)
- 設計と施工を依頼する
- マンションを建設中に品質管理を行う
- 完成したマンションを運営する(他社に依頼する)
といった業務を行い、マンションを運営して利益を出す仕事です。
ゼネコンとデベロッパーの違いは?
それぞれの仕事内容をおおまかに説明しましたが、 実際にどのような関係なのでしょうか。
以下の2つの視点でそれぞれ説明します。
- ゼネコンとデベロッパーの関係性
- 建設業界で見たデゼネコンとデベロッパー
建設業界で見たデベロッパーとゼネコン
ゼネコンとデベロッパーの関係性
マンションを建設する場合を例に、業務フロー図を作成しました。

この図を見れば一目瞭然だと思いますが、
デベロッパーは設計施工以外すべて行います。
ゼネコンは、基本は施工を行い、大手ゼネコンだと設計と施工両方を行う場合も多いです。
建設業界で見たデベロッパーとゼネコン
以下の図をご覧ください。

建設業のヒエラルキーを図にしました。
デベロッパーは、ゼネコンから見るとお客様(発注者)となります。
関係性だけで言うと、建設業界ではデベロッパーは一番上、ゼネコンはその下ということになります。
僕がゼネコンで現場監督をしていた時も、デベロッパーの人がちょこちょこ現場に来ていましたが、完全に神様扱いでした。
まとめ
デベロッパーとゼネコンの違いを簡単に説明しました。
建設業の中だけでみると、ゼネコンよりデベロッパーのほうが上かもしれませんが、 各々やってることは全然違います。
デベロッパーは街並を作る
ゼネコンは建物を作る
というような認識でいいでしょう。
現場監督について、経験談など詳しく知りたい方はこちらの記事を用意していますのでどうぞ。