
緊急事態宣言が発令されるみたいだけど、建設現場はどうなるの?
こんな疑問に答えます。
本記事を書いてる僕は、スーパーゼネコンで働いてまして、ちらほら情報が入ってきてます。
そんな僕が、緊急事態宣言が発令されたら建設現場はどうなるのかを包み隠さず暴露します。
緊急事態宣言で建設現場はどうなるの?
2020年4月7日夕方に、いよいよ緊急事態宣言が発令されました。
東京に加え埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡の6府県が対象となる予定です。
ちなみに、緊急事態宣言が発令されることで、知事に判断が委ねられるため、各都道府県により対応が異なります。
ちなみに、東京が休業を要請する施設は下記の通りです。
- 大学や学習塾、自動車教習所などの教育施設、
- 体育館や水泳場、ボーリング場、スケート場、ゴルフ練習場、バッティング練習場、スポーツクラブなどの運動施設、
- 技場、映画館やライブハウス、演芸場といった劇場など、公会堂や博物館、美術館、図書館など集会や展示に関する施設、
- キャバレーやナイトクラブ、ダンスホール、バー、個室ビデオ店、ネットカフェ、漫画喫茶、カラオケ店、マージャン店、パチンコ店、ゲームセンター
といった娯楽施設などが対象となっています。
建設現場の文字が見当たりません。
一方、社会生活を維持するうえで必要な施設は、感染防止対策をした上で営業を続ける方針です。
- 病院や薬局などの医療施設、
- スーパーやコンビニ、卸売市場などの食料品販売施設、
- ホテルや旅館、共同住宅など住宅・宿泊施設、
- 電車やバス、タクシー、レンタカー、船舶、航空機などの交通機関、
- 宅配などの物流サービス、
- 工場
- 金融機関や官公署
- 公衆浴場などをあげていて、いずれも感染防止対策をとるよう求めています
こちらも建設業の文字が見当たりません、、。
そこで、日本建設連合会による見解を紹介します。
日建連は「新型コロナ感染症対策室」を3月27日付で本部に設置した。会員企業に対し、各社で緊急事態宣言時の対応方針を固めるよう要請。現場の対応について発注者と個別に協議しておくよう求めた。日建連の幹部は、緊急事態宣言時も「外出禁止を強制されない」ことや、使用制限や停止となる「多数の者が利用する施設」に建設現場は当てはまらないとの認識から、発注者から中止の指示があった場合や現場で感染者が発生しない限りは現場の稼働が維持できるとの見方を示している。
全国中小建設業協会(全中建、土志田領司会長)は「新型コロナウイルス感染症対策室」を6日付で設置した。緊急事態宣言に基づき、都道府県知事が発令する措置に沿った適切な対応に当たる。
日刊建設工業新聞
簡単にまとめると、建設現場の工事を中止するための条件として、
- 発注者からの中止の指示があった場合
- 現場から感染者が発生した場合
以上の2つの条件がない限り、建設現場の工事は継続するでしょう。
建設業、建設現場が休みになる可能性は?
結論を申しますと、東京に加え埼玉、千葉、神奈川、大阪、兵庫、福岡の6府県の建設現場は休みになる可能性はかなり低いと思われます。
ただし、休みになる建設現場も少なからずあります。
建設現場の休業に前向きな大手デベロッパー
現場を管理しているゼネコンにとって、建築主である大手デベロッパーの意見には従わなければいけません。
緊急自体宣言発令後、建設現場休業に前向きな大手デベロッパーも多いです。
理由としては、デベロッパー自体在宅ワークに切り替えたいからですね。
大現場については、少なからず休工となる現場が出てくると思われます。
中小ゼネコンの現場は?
こちらも建築主の判断によります。大手と対応が変わらないと思われます。
ただ、中小ゼネコンの中には、ゼネコン側から休工を要請している会社もあるみたいです。

緊急事態宣言について、建設業関係のSNSの反応
まとめ:緊急事態宣言で建設現場が休みかどうかは建築主にかかっている!
緊急事態宣言と言っても、今までの外出を控えるように要請するというスタンスは変わらないので強制力がありません。
建設現場については、納期が伸びれば休みになる可能性もありますが、そこは建築主の判断ということになります。
現場が忙しければ日曜日、大型連休、夜中と平気で工事を進めるような業界です。
現場で働いている方は、自分でコロナウイルスから身を守るしかないみたいです。
